プロフィール

はじめまして。
Naganomayuiと言います。

このブログの絵は、すべて私の手書きです。

どんな人間がやってんだこんなこと

私は昨年度まで、
県立高校で、社会科の教員をしていました。

県立高校の教員って、何種類かあるんですけど、
教員採用試験に受かって、正式に採用されて、教員をしていました。


私立でなく公立を選んだのも、
講師でなく試験に合格した教員(教諭といいます)になったのも、
公務員という身分が欲しかったからです。笑

もう、超安定志向です。


私の人生は、もうめちゃくちゃに安定志向で、

「偏差値が高いほうが治安が良さそう」
  という理由で、学区外の公立進学高に進み、

「ネームバリュー的に絶対間違いないから」
  という理由で、国立旧帝大に進み、

「教員採用試験に合格する間、学生の身分でいられる」
  という理由で、その大学院に進み、

そのまま合格して、教員になりました。


我ながら、完璧に最短ルートだなあと思います。
効率かつ安定の鬼みたいな人生です。


そんな安定志向っぽい人間なのに、

なんとその身分を2年で捨てて退職し、
今は、授業動画を作ったり、ブログに情報をあげたりしています。


ほんと、何考えてるんでしょうね。笑

ほんと何考えてんの?


なんで今こんなことしているのかというと、


ひとことで言うと、
たぶん教員っていうのは、もっといろんなことができる
って思っているからです。



私は両親ともに教員で、
親戚にも教員がいっぱいいて、
大学時代の同期や先輩にも、教員が多くて、

当たり前のように、教員という道を選んだのですが、

彼らはみんな、本当に多彩なのです。
いろんなことができるのです。


なのに、その知識や技術や発想は、
勤務校という、ひとつの箱の中でしか、
活用されないのです。


めちゃくちゃにもったいないです。



YouTubeに授業の動画をあげて
本を出した先生がいらっしゃいます。

めちゃくちゃ凄いなあ、と思うと同時に、

私は、
この世の教員はその気になれば、
みんなそれくらいのポテンシャルがある
」とも、思っています。

でも、教員ってのはみんな忙しいので、
その知識を、世界に広げることができないのです。

あるいは、公務員とか教員とかいう身分ゆえに、
そういうことに一歩を踏み出せないのです。



私は、教員でいる2年間の間に、
「時間と権限さえあれば、
もっといろんなことができるはずなのに・・・。」
と、歯がゆい思いをしたことがありました。



先生方の中にも、
教育のあり方を変えたいという
強い思いのある方が、沢山いて、

そういう方は、
ご自分の授業やクラスでそれを実践するか、
管理職とか、教育委員会とか、
とにかく上の立場を目指して、

多くの人に影響を与える存在になるのだと思います。


ただ、私はそれを待つことはできなかったのです。

教員をやめた理由



ちょうど1年前、
勤務校の遠隔授業の取り組みが、
地方番組に取り上げられたことがありました。

私はありがたいことに、
そのとき、ちょっと多めに取材していただいて
(へんてこな手書きの絵で作った動画が、
もの珍しかったのだと思います)

最近、その録画を見返したのですが、
私はそのときのインタビューで
かたちに残る価値」について答えていました。



先生方の提供する価値というのは、
毎日毎日、教室という空間に放出されている。

同じ空間にいることで、伝達するものは多いし、
人と直接関わるということは、とても大事だけれど、


でもそれを、
ほんの少しのエネルギーをかけて、コンテンツにして、
ほんの少しの勇気と決断と、
ほんの少しの煩雑な手続きを経て、

ほんの少し外側の世界と共有するだけで、
多分、すごいことができると思うのです



私は当時から、そういうことを考えていました。
考えていたようです。当時のインタビューを見ると。笑



もう少ししたら、学校教育そのものも、
色々と変わってくると思うけれど、
私は、それを待っている自分では嫌だと思いました




1年目に授業の録音を生徒に共有して、止められたことも、
2年目に、もっとたくさんの授業動画を作成したくても、
日々の業務に追われて実現できなかったこともありました。
(詳しくは、【5分で世界史】のページに書いています)


簡単なことだと思いました。
権限がないのも、時間がないのも、
自分で全責任を負う覚悟がないからだと。


そのときに、やめようと思いました。




私は将来的には、そういうふうに、
先生方が、より広い世界に、価値を届けられるような、
お手伝いがしたい
と思っています。


でも、それは、
教員という枠の中にいたままではできないと思って、
とりあえず身分を捨てました。

まずは、私がやってみようと思ってみたのです


そうして、どのようなことができるのか、確かめてみたいと思います。

このブログの理念


私がやりたいのは、
勉強とか教育っていうものの枠をぶっ壊して、

自分の周りの世界を、シンプルに捉えることです。


私は、心理学とか現象学とか、
ビジネスとか言語学とか物理学とか、
まあいろんなことを趣味にしていて、

安定を対価にして手に入れた、大量の時間で(笑)
色々と勉強しているのですが、


どの分野も繋がっていると思います。

だって
世界は、自分の認識したもの
でしかないから。


じゃあ、教科とか科目とか、
本当にどうでもいいわけです。



たぶん私は、教員を続けていたなら、

国語科教員や英語科教員と協力して、
 ソシュールやレヴィ=ストロース的視点を教えたり、

数学科教員や物理科教員と協力して、
 科学史の中にある暗黙知を教えたり、

体育科教員や家庭科教員と協力して、
 発達心理学から自分を理解する術を教えたり、

そういうことをしようと、頑張っていたと思います。


でも、受験と学習指導要領から離れることもできずに、
きっともがいていたろう、とも思います。



だから、ここで、自分でやってみます。

あなたが、世界を理解するための手助けをします。


そして、壮大ですけれど、
あなたが、自分の周りの世界を少し変えて、
他の誰かに、世界の見方を教えてくれることを、望んでいます。


そうやって目に見えずに形成されるコミュニティが、
学校教育という箱すらも、いつか動かすと思うのです


ご覧いただき、ありがとうございます。
ぜひ、楽しんでくださいね。

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